リコーは24年に入り2度目となる自社株買いを発表した

リコーは2日、最大で約300億円の自社株買いを実施すると発表した。発行済み株式総数(自己株除く)の2.94%に当たる約1725万株を上限に、3日に東京証券取引所の立会外買い付け取引「ToSTNeT(トストネット)3」で買い付ける。株主還元の充実や資本効率の向上につなげる。

同社は2月にも300億円を上限とする自社株買いを公表していた。8月末までに取得を終え、全株を9月末に消却している。

リコーの株価は11月27日に1752円の年初来高値を付け、足元も同高値に近い水準で推移している。同社に対しては、アクティビスト(物言う株主)で知られるエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが19.5%の株式を保有している。8月以降、買い増しを進めており、市場では資本効率の改善期待が高まっていた。

自社株買いは2日の取締役会で決議した。2日終値の1738円50銭で買い付け、取得した全株式を2025年1月末に消却する。リコーは複数の株主から、計約1774万株の売却意向を確認していると説明する。

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