国土交通省は2日、阪神高速道路会社などと神戸市内で建設する大阪湾岸道路西伸部(六甲アイランド北―駒栄、14.5キロメートル)の事業費が従来の5000億円から35%増の約6740億円となる見通しを明らかにした。物価上昇や軟弱地盤に対応した基礎の強化などが影響する。地元自治体の負担が増える可能性がある。

大阪湾岸道路西伸部で計画している海上部の長大橋のイメージ=阪神高速道路会社提供

大阪湾岸道路は神戸淡路鳴門自動車道から関西国際空港までを結ぶ自動車専用道路。その一部となるのが西伸部で、阪神地域の交通負荷の軽減などを目的に2016年度に事業化した。六甲アイランドとポートアイランドをつなぐ長大橋などで構成する。開通時期などは決まっていない。

国交省は2日、兵庫県や神戸市などとつくる事業連絡調整会議で事業費の増額について報告した。会議では県や神戸市から事業スケジュールの早期の情報提供やコスト縮減の検討などを求める意見が出たという。

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