キヤノン電子などが出資する宇宙スタートアップ、スペースワン(東京・港)は29日、12月14日に予定している小型ロケット「カイロス」の2号機打ち上げについて説明会を開催した。初号機は打ち上げ直後に爆発しており、豊田正和社長は「今度こそという思いでいる」と意気込んだ。
2号機は和歌山県串本町に整備したロケット射場「スペースポート紀伊」から、12月14日の午前11時00〜20分ごろに打ち上げる。3月に打ち上げた初号機は打ち上げ直後に異常が発生し、飛行中断措置としてロケットが自ら爆発した。2号機で日本の民間単独のロケットで初めてとなる、宇宙軌道への人工衛星の投入に再挑戦する。
2号機では5つの人工衛星を搭載する。台湾の公的宇宙機関である台湾国家宇宙センター(TASA)や超小型衛星製造のスタートアップ、テラスペース(京都府京田辺市)などと打ち上げ輸送サービスの契約を結んだ。
スペースワンは国内外で需要が拡大している衛星の打ち上げビジネスへの参入を目指している。2020年代中に年間20回、30年代に同30回ロケットを打ち上げる計画を掲げる。豊田社長はロケットを打ち上げる射点を増やすことについて「長期計画の中で検討している」と話した。
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