ソフトウエア開発のアイキューブドシステムズは29日、情報漏洩対策ソフトを手がけるワンビを連結子会社化すると発表した。12月にTOB(株式公開買い付け)を実施し、持ち株比率は53.85%になる見込み。ノートパソコン向けソフトで培った技術力や顧客基盤を取り込み、開発協力や相互送客を通じて業績拡大を目指す。
ワンビは東京証券取引所のプロ向け市場「東京プロマーケット」に上場している。12月2〜27日の期間に、既存株主と応募契約を結んだ35万株を買い付ける。TOB価格は1株当たり1200円で、総額は4億2000万円となる。成立後もワンビの上場を維持する方針だ。
ワンビは2006年に設立。紛失したり盗まれたりしたノートパソコンのデータを遠隔で消去するソフトが主力製品で、2500社以上の顧客をもつ。24年3月期の単独決算は、売上高が前の期比1%減の4億6600万円、税引き利益が40%減の7300万円だった。
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