KDDIは発行した社債をローソンTOBに伴う借入金の返済などに充てる

KDDIは29日、総額2100億円の社債を発行すると発表した。7月には総額3000億円の社債発行を決めており、年度あたりの発行額は5000億円超と過去最高となる。ローソンへのTOB(株式公開買い付け)に伴う借入金の返済などに充てる。日本銀行の追加利上げによる社債発行コストの上昇を見越し、早期の発行に踏み切る。

利率は2年債(400億円)が0.768%、5年債(900億円)が0.959%、7年債(400億円)が1.071%、10年債(400億円)が1.397%で、発行日は12月5日を予定する。5年債と7年債は環境や社会の課題解決につながる事業に活用する「サステナビリティボンド」で、高速通信規格「5G」の設備投資などに充てる。

これまで社債発行額は2009年度、19年度の1500億円が最高だった。

KDDIはローソンへのTOBに、自社ではM&A(合併・買収)資金として最大規模となる約5000億円を投じた。8月には三菱商事との共同経営を開始している。

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