四国電力は29日、伊方原子力発電所3号機(愛媛県伊方町)で使うウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料の加工を三菱重工業に発注したと発表した。同日付で三菱重工とMOX燃料24体の加工に関する契約を結んだ。早ければ2029年度から使用する。

MOX燃料は使用済み核燃料から取り出したウランとプルトニウムを混ぜてつくる。伊方3号機では10年にMOX燃料を使う「プルサーマル発電」を始めた。24年7月までに燃料を使い切った。

四国電は4月、英国に保有していたプルトニウムと、東北電力、東京電力ホールディングスなどがフランスに持つプルトニウムを帳簿上交換した。今回はこの際に確保したものを使う。

三菱重工はグループ会社を通じて部材を供給し、製造は核燃料サイクル会社の仏オラノに委託する。

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