東北電力と送配電を手掛ける東北電力ネットワーク(仙台市)は28日、2025年度の新入社員の初任給を最大で10%程度引き上げると発表した。引き上げ額は学歴別で9000〜2万2000円で、大卒だと1万6000円上がり24万円となる。初任給の引き上げは、一律1万円上げた24年度に続き2年連続となる。
東北電の樋口康二郎社長は同日の記者会見で「他社に遜色のないレベルまで引き上げた」と話した。東北電は22年3月期から2期連続で最終赤字となり、その間の初任給は小幅な引き上げもしくは据え置きとなっていた。足元で業績が回復基調にあることから、優秀な人材の確保のため初任給の水準引き上げに踏み切る。
女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)で重大事故が発生した場合の避難計画に実効性がないとして地元住民が運転差し止めを求めた訴訟の控訴審で、仙台高裁は27日、住民側の控訴を棄却した。樋口社長は「訓練を積み重ね、避難計画の実効性向上に取り組む」と述べた。
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