ワールドは婦人服「アンタイトル」などのブランドを展開する(都内の店舗)

アパレル大手のワールドは28日、三菱商事傘下で衣料品を手がける三菱商事ファッションを完全子会社化すると発表した。三菱商事から全株式を93億円で取得する。三菱商事ファッションの素材や製品の調達力を生かし、衣料品の受託生産事業の拡大につなげる。2025年2月中の株式譲渡を予定する。

三菱商事ファッションはOEM(相手先ブランドによる生産)でアパレル企業などに衣料品や雑貨、靴などの製品を供給している。ワールドは婦人服「アンタイトル」や紳士服「タケオキクチ」など67ブランドを持つ。両社の強みを生かし、生産や企画提案力を相互に補う狙いがある。

三菱商事ファッションの24年3月期の連結業績は、売上高が前の期比13%減の919億円、純利益が12%増の22億円だった。株式の譲渡で三菱商事の傘下から外れることになる。ワールドは「社名の変更などを含め検討中」だとしている。ワールドの25年2月期の業績への影響は精査中とした。

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