長野県の阿部守一知事と長野市の荻原健司市長は28日、東急の野本弘文会長と長野市中心部の活性化について懇談した。長野市は北陸旅行やスキー旅行の通過点となるのが課題で、滞在したくなる街づくり実現へアイデアを出し合った。荻原市長は東急や県も含めた街づくりの研究会を定期的に開催したいと話した。
懇談は非公開で、終了後に3者が記者団の取材に応じた。阿部知事は「今作ろうとしている人口戦略のキーワードは『楽しい街』で、これはまさに東急や野本会長が実践してきたこと」と話し、長野市の街づくりに県も協力していくと述べた。
野本会長は市中心部のながの東急百貨店を経営する立場として「今まで通過していた人が長野駅で降りて楽しむことができる仕掛けづくりは、民間だけでも行政だけでもできない」と強調。さらに多くの企業や地元も巻き込んだ活性化に期待を示した。
長野市中心部では2031年度に解体が始まる複合施設「もんぜんぷら座」の跡地利用の検討や、大型マンション建設計画など再開発の動きが相次いでいる。
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