サムティHDは賃貸マンションなどの長期運営に力を入れている(大阪市内の看板)

シンガポールや中国を拠点とする投資ファンド、ヒルハウス・インベストメント・マネジメントは27日、東証プライム上場の不動産開発会社、サムティホールディングス(HD)へのTOB(株式公開買い付け)が成立したと発表した。12月3日に購入する株式の決済を予定しており、議決権の5割超を取得する見込みだ。残りの株式の取得手続きも進め、サムティHDは上場廃止になる見通しだ。

ヒルハウスは特別目的会社を通じて10月15日〜11月26日に1株あたり3300円でTOBを実施し、買い付け予定株数の下限(1512万7400株)を上回る2567万4113株の応募があった。残りの株主に対しては株式の強制買い取り(スクイーズアウト)を実施する。

サムティHDは上場廃止後、ヒルハウスの傘下で安定的な収入が見込める賃貸マンションなどの長期運営に注力する。サムティHD株の37%超を保有している大和証券グループ本社は、TOBには応募しておらず、上場廃止後もサムティHDの経営に関与する。

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