キリンビールは27日、ビールや缶酎ハイなどを2025年4月1日から値上げすると発表した。値上げ幅はビール類と缶酎ハイで5〜12%程度になる。アルミや段ボールなどの資材を含む原材料価格の高騰などを反映した。ビールの値上げはアサヒビールやサントリーも発表している。
値上げの対象はビール類や缶酎ハイなどアルコール飲料(RTD、レディー・トゥー・ドリンク)、たる詰め商品、ノンアルコール飲料。全216品目で、キリンが扱う全商品の半数に上る。卸向け納品価格を改定する。物流費の高騰も影響した。
主力ブランドではビールの「キリン一番搾り生ビール」や発泡酒「淡麗グリーンラベル」、第三のビール「本麒麟」が対象となる。ビール類の値上げは23年10月以来となる。缶酎ハイの「キリン氷結」も値上げする。
原材料高が続くなか、ビール類国内大手のシェア上位3社全てが値上げに踏み切る形となった。アサヒは主力の「スーパードライ」など全商品の4割を対象に25年4月から値上げする。サントリーも「ザ・プレミアム・モルツ」含め208品目を値上げする。
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