丸紅は大本晶之常務執行役員(55)が2025年4月1日付で社長に昇格する人事を固めた。柿木真澄社長(67)は代表権のある会長に就任する。穀物集荷・販売大手の米ガビロン穀物事業の売却など構造改革にめどを付け、安定成長への道筋を付けたと判断した。社長交代は19年以来6年ぶり。
大本氏はコンサル会社に一度転職した異色の経歴を持つ。19年に次世代事業開発本部の初代本部長に就任し、新領域の事業創出を担ってきた。日本の化粧品やエストニアの次世代蓄電池への出資参画などで実績がある。社長への起用で電力や金属資源などに続くあらたな収益の柱の確立を目指す。
大本晶之氏(おおもと・まさゆき) 1992年(平4年)早大商卒、丸紅入社。06年マッキンゼー・アンド・カンパニー入社、07年丸紅再入社。24年から現職。愛媛県出身。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。