国内発電大手のJERAは26日、東京地下鉄(東京メトロ)と太陽光由来の再生可能エネルギーで環境価値のみを取引する「バーチャルPPA(電力購入契約)」を結んだと発表した。12月から25年間、環境価値を供給する。東京メトロの二酸化炭素(CO2)排出量は年間約936トン減らせる見込みだ。
JERA子会社のジェラ・クロス(東京・中央)を通じ、化石燃料由来の電力ではないことを示す「非化石証書」を提供する。対象はJERAの太陽光発電設備で生み出される年間240万キロワット時分。東京メトロは既存の電力契約を変えずに非化石証書分は再生エネを使ったと見なせるようになる。
東京メトロは再生エネの発電状況などを分析するフランスのスタートアップのサービスも利用する。同社にはJERAが出資しており、発電側と利用者の双方の電気が再生エネ由来かどうかを1時間単位で判別できるサービスを提供している。
東京メトログループは2050年度に全事業でのCO2排出量の実質ゼロを目標にしている。消費電力を化石燃料に頼らない発電方法から調達することを目指している。
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