隣接する醸造所で製造したビールを楽しめる(1日、札幌市)

サッポロビールは9日、札幌市内中心部の商業施設「サッポロファクトリー」内に生ビールを提供するブルワリーパブ「BREWERY1876」を全面開業する。隣接する「札幌開拓使麦酒醸造所」で製造した生ビールを造りたてで飲むことができる。北海道産原料を使ったビールも提供する。

醸造所でつくったビールの有料試飲や販売をしていたスペースを改装した。営業時間は正午から午後8時まで、10〜3月は同午後6時までの予定。立ち飲みで10人分のスペースを設ける。

前身の醸造所の創業当時の味を目指して造った「開拓使麦酒ピルスナー」はオホーツクや富良野産の麦芽に加え、富良野産のホップを一部使用した。計3種のビールを用意し、価格は特製カップ付きで900円。ジンギスカンジャーキーなどつまみも用意する。醸造所で製造したビールの販売も検討している。

札幌開拓使麦酒醸造所では北海道産大麦を使ったビールなどを製造している(1日、札幌市)

札幌開拓使麦酒醸造所はサッポロビールの前身となる「開拓使麦酒醸造所」がビール造りを始めた場所だ。パブの名称には、製造を開始した年である「1876」を付けた。施設を運営する新星苑(札幌市)の別府修社長は「ビールファンを増やしていきたい」と話す。醸造所見学やビールに関するイベントも開催を予定する。

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