新型コロナウイルス禍での巣ごもり需要の反動減が底打ちしてきた(ビックカメラ有楽町店のテレビ売り場)

電子情報技術産業協会(JEITA)は21日、10月の薄型テレビの国内出荷台数が前年同月比14.8%増の38万3000台だったと発表した。前年を上回るのは4カ月連続。出荷金額は6.5%増の342億円だった。新型コロナウイルス禍での巣ごもり需要の反動減が底打ちしてきた。新製品の投入が一巡し、単価が低くなったことも買い替えを後押しした。

型別にみると、全体の約4割を占める50型以上が16.4%増の16万8000台、約3割を占める40〜49型が21.8%増の10万9000台だった。パネルの種類別に見ると有機ELテレビは36.4%減の2万6000台だった。微細な発光ダイオード(LED)を敷き詰めたミニLED液晶テレビの存在感が増しているとみられる。

JEITAが同日発表した10月の民生用電子機器全体の国内出荷金額は、前年同月比3.6%増の902億円だった。カーナビなどカーAVC機器は3.3%減の427億円と3カ月連続でマイナスとなったが、減少幅は小さくなった。9月は9.9%減の392億円だった。JEITAは「今後、新車生産台数が復調すればカーAVCの数字も増えるのでは」とみる。

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