中国電力は15日、使用済み核燃料の中間貯蔵施設の建設計画に関連し、山口県上関町で実施していた掘削調査を終了したと発表した。建設の可否を探るために4月に開始、14日に作業を終えた。今後は調査で得たサンプルの分析などを進め、立地が可能かどうかについて報告書をまとめる。
調査は岩盤の年代の特定や活断層の有無などを確認する目的で実施した。中国電力は上関原発建設のために取得した同社敷地内の11カ所を調べていた。今後の分析状況などによって、地表や地質の調査のほか掘削を追加で行う可能性もある。
今後は報告書をまとめ、施設の建設計画なども策定して上関町へ申し入れる。中国電力によるとこれらの時期は未定だが「上関町における調査実績から、分析に半年程度はかかる」とする。
調査終了は上関町のほか山口県、県内の柳井市や田布施町、平生町など周辺自治体にも報告した。山口県の村岡嗣政知事は「引き続き上関町からの要請などにも十分配慮し、調査を行ってほしい」とのコメントを出した。
中国電力は23年8月、上関町に中間貯蔵施設の調査を進める方針を説明し、同町は受け入れを表明していた。建設は関西電力との共同計画。
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