米エクソンモービルはシェール大手パイオニア・ナチュラル・リソーシズを買収することで合意している=ロイター

【ヒューストン=花房良祐】石油メジャーの米エクソンモービルによるシェール大手パイオニア・ナチュラル・リソーシズの買収を巡り、米連邦取引委員会(FTC)が承認する見通しであることが1日、明らかになった。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルなどが報じた。

FTCが反トラスト法に絡み、競争環境に与える影響を調べていた。同紙によると、パイオニア創業者スコット・シェフィールド氏が買収後にエクソン取締役に就任する人事を撤回することが条件となった。

シェフィールド氏が石油輸出国機構(OPEC)関係者と原油価格や生産量に関して連絡を取り、相場を上昇させかねない動きをしていたためという。

エクソンは2023年10月、パイオニアを約600億ドル(約9兆3000億円)で買収することで同社と合意した。買収が成立すればテキサス州などにある米国最大の油田地帯「パーミアン盆地」で生産量が日量約130万バレル(原油換算)となり、同地域で最大の石油会社となる。

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