【リマ共同】中国の習近平国家主席は14日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が15~16日に開催される南米ペルーの首都リマを訪問した。習氏は到着時に談話を発表したほか、ペルー紙に寄稿し、国際協調や開放型経済の構築に意欲を表明。「米国第一」を掲げるトランプ次期米大統領に対抗し、単独主義や保護主義に反対する議論を主導して国際的な影響力の拡大を図る。
習氏はトランプ氏が来年1月に就任後、中国製品に高関税を課し、米中の貿易戦争が再燃することに危機感を抱いている。談話では「開放型のアジア太平洋経済を構築し、世界経済の成長を促すため、各国と共に首脳会議の成功を推し進める」と強調した。自由貿易を推進することを確認し、トランプ氏の関税政策を容認しない国際世論を形成したい考えだ。
習氏のペルー訪問は2016年11月、米大統領選でトランプ氏が初勝利した後にAPEC首脳会議に出席して以来で、国家主席に就任後2度目。
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