米FRB本部=ワシントン(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)は1日、連邦公開市場委員会(FOMC)で主要政策金利を5・25~5・5%で据え置くことを決めた。金利の維持は6会合連続。FRBは声明で「ここ数カ月、物価上昇率2%の目標達成に向けて進展していない」と指摘。利下げの開始時期が遅くなる可能性を示唆した。  FRBは3月に公表した経済見通しで、年内に3回の利下げを見込んでいる。ただ、足元の経済指標で物価上昇率が拡大するなどしており、市場では高金利政策が長期化するとの警戒感が高まっている。米国の高金利が続けば、一段の円安につながる可能性もある。  FRBは22年5月に保有資産の縮小を決定。これまでは、米国債と住宅ローン担保証券(MBS)を合わせて月950億ドル(約15兆円)を上限としていた。決定では、MBSの上限を現行の350億ドルで維持する一方、米国債は600億ドルから250億ドルに引き下げる。6月1日から実施するとした。


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