セブン&アイ・ホールディングスは13日、創業家らが同社の買収を検討しているとの報道について、「創業家の資産管理会社の伊藤興業から法的拘束力のない非公表の提案を受領した」とする声明を発表した。
セブン&アイは受け取った提案について、取締役会議長のスティーブン・ヘイズ・デイカス氏を委員長とした独立社外取締役だけの特別委員会がフィナンシャルアドバイザーやリーガルアドバイザーを交えて内容について検討しているという。
セブン関係者によると、2024年2月時点で約8%の株式を保有する伊藤興業(東京・千代田)を中心に設立した特別目的会社(SPC)がセブン株式を買い取り、非公開化する案などが浮上している。
創業家中心の買収提案とは別に、カナダの同業、アリマンタシォン・クシュタール(ACT)がセブン&アイに買収提案をしている。セブン&アイは13日の声明で「現時点で、伊藤興業やACT、自社による施策を含め、潜在的な株主価値の実現のため全ての選択肢を客観的に検討している」としている。
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