河合楽器製作所は12日、インドネシア西ジャワ州に新工場を建設すると発表した。投資額は約40億円。電子ピアノの生産能力を倍増させる。同日の記者会見で河合健太郎社長は「電子ピアノは今後10年、主要市場・新興国で伸長が見込める」とした。
新工場の敷地面積は約5万平方メートルで、2026年度中の稼働を予定する。電子ピアノを生産する同国の第3工場の機能を新工場に移す予定。移転後の第3工場の活用方法は未定。第1、2、4工場は引き続き稼働する。
同日発表した24年4〜9月期連結決算は4億600万円の最終赤字(前年同期は15億円の黒字)となった。中国の景気低迷や巣ごもり需要の反動減が主因。ピアノ減産の影響が営業利益ベースで約13億円、北米や中国を中心とした販売減で約11億円あった。
25年3月期通期の業績予想は据え置いた。下半期は年末商戦で販売増を見込むほか、「楽器は北米や中国は当初想定より落ちるが、ヨーロッパや日本が伸長する」と河合社長は話す。懸案だった在庫適正化は「今期中に終え、来年度攻めの体制にスムーズに入る準備をしていく」とした。
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