新潟交通が12日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比3%増の5億8900万円だった。営業利益は同28%増の10億円、売上高は同3%増の99億円となった。

このうち主力の運輸事業の売上高は前年同期比8%増の42億円だった。23年9月に実施した運賃改定のほか、行政と連携したバス利用促進の取り組みが奏功した。佐渡島の金山の世界遺産登録を受け、旅行業者から貸し切りバスの需要が増えたのも増収に寄与した。

一方で不動産事業の売上高は前年同期比8%減の12億円となった。24年春のJR新潟駅の新しい駅ビル開業などにより、周辺の商業施設に人が分散。新潟交通が管理・運営する新潟市中央区の商業施設「万代シテイ」の賃料収入や駐車場収入の減少が影響した。

25年3月期の連結業績は、純利益が前期比44%減の6億円の従来予想を据え置いた。

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