切削工具大手のOSGは12日、グループ会社の日新ダイヤモンド(滋賀県高島市)が扱う全ての工具を値上げすると発表した。先端にダイヤモンドのついた回転工具や旋削工具が対象だ。値上げ幅は11%とし、2025年1月1日の受注分から適用する。材料となるダイヤモンドや超硬合金の価格、エネルギー価格、人件費の上昇を販価に転嫁する。
日新ダイヤモンドの神谷伸顕社長は「製造機械を補修するコストも上がっている」と話す。OSGは直近で、11月18日受注分よりねじ穴をつくる工具「タップ」などの値上げも発表している。
日新ダイヤモンドは12月1日からオーエスジーダイヤモンドツールに社名を変更する予定だ。OSGは7月に子会社を通じてオランダ企業を買収し、10月に日新ダイヤモンドがマイクロ・ダイヤモンド(横浜市)の事業を承継するなど、グループでダイヤモンド工具の分野を強化している。
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