決算発表会見に臨む奥岡社長(12日、名古屋市)

CKDは12日、2024年4〜9月期の配当(中間配当)を1株あたり38円に引き上げると発表した。従来予想から8円、前期比で14円積み増す。同日発表した24年4〜9月期の連結業績が好調だったことを踏まえ、株主還元を充実させる。期末配当は従来の41円の予定を据え置いた。

売上高は前年同期比14%増の757億円、純利益は60%増の63億円だった。国内のジェネリック医薬品の供給不安を背景に、付加価値の高い薬品包装機の販売が伸びた。日系自動車メーカーによる車載電池への投資が増えたことで、リチウムイオン電池の製造に関わる機械も売れた。

25年3月期通期の連結業績は従来予想を据え置いた。売上高は前期比10%増の1480億円、純利益は42%増の118億円を見込む。CKDは半導体製造装置向け機器も製造している。記者会見した奥岡克仁社長は半導体市況について「NAND型フラッシュメモリーの投資が来年度にずれ込むだろう。下期の回復は大きなものにはならないとみている」と話した。

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