不二製油グループ本社は11日、2025年3月期通期の連結純利益が前期比84%増の120億円になりそうだと発表した。チョコレート用油脂の販売が好調で、従来予想を20億円上回る。業務用チョコレートを手掛ける米子会社で販売価格の改善も進む。
売上高は14%増の6450億円を見込み、従来予想を450億円上回る。営業利益は従来予想を35億円上回り、29%増の235億円になりそうだ。
あわせて発表した24年4〜9月期の純利益は前年同期比92%減の10億円だった。前年に米国での固定資産売却益129億円を計上していた反動があった。営業利益は47%減の46億円。米子会社においてカカオ価格の高騰に伴って発生した先物市場でのコストを計上した。
売上高は17%増の3159億円だった。業務用チョコレート事業でカカオ高騰に合わせて価格転嫁を進めた。植物性油脂事業でココアバターの代用脂が東南アジアや欧州を中心に伸びた。
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