EC需要の減少が宅配便の利益を押し下げる

SGホールディングスは8日、2025年3月期の連結純利益が前期比3%増の600億円になる見通しだと発表した。従来予想から45億円下振れする。物価の上昇で個人消費が伸び悩み、電子商取引(EC)向けなど宅配便の需要が想定を下回る。

売上高に当たる営業収益は12%増の1兆4700億円と、計画を900億円上方修正した。低温食品の物流を手掛けるC&Fロジホールディングスを子会社にしたことが寄与する。営業利益は1%増の900億円と、従来予想から60億円減る。宅配便の取扱個数は4%減の13億2000万個と、従来計画を4000万個下回りそうだ。C&FロジHDの子会社化や、海外の物流事業の拡大などで補えない。

同日発表した24年4〜9月期の連結決算は、営業収益が前年同期比10%増の7080億円、純利益は254億円で横ばいだった。

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