名糖産業は8日、2025年3月期通期の連結純利益が44億円(前期は7億円の赤字)になりそうだと発表した。従来予想の40億円から4億円上回る。食品事業の値上げに加え、チーズを作る際に使う酵素などの事業で製品の収益改善を進めた。売上高は従来予想の280億円を据え置いた。
同日、名古屋市内で記者会見した三矢益夫社長は「上半期は当社が想定していたよりも営業利益が出た。ただ食品事業の原材料価格の上昇を想定し、下半期の予想は弱含みとなっている」と説明した。
24年4〜9月期の連結決算は、売上高が前年同期比22%増の138億円、純利益が前年同期比7.3倍の33億円だった。猛暑の影響で子会社のゼリー商品などが好調だった。投資有価証券の売却益も利益を押し上げた。
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