決算について説明する宝HDの木村社長(8日、大阪市)

宝ホールディングス(HD)が8日に発表した2024年4〜9月期の連結決算は、営業利益が前年同期比16%減の105億円だった。日本食材卸や清酒輸出などの海外事業は堅調だったが、国内の酒類事業では円安などによる原材料費の上昇で利益を押し下げた。

純利益は前年同期比13%増の90億円だった。遊休地や政策保有株の売却などで特別利益28億円を計上し増益を確保した。売上高は8%増の1765億円だった。木村睦社長は海外の外食市場について「インフレの影響でしばらく厳しい状況が続く」との見方を示した。2025年3月期の通期業績予想は据え置いた。

グループのタカラバイオが同日発表した4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比53%減の5億円だった。売上高は3%増の197億円だった。利益率の高い新型コロナウイルスの検査キットの販売減や中国市場で研究試薬の価格競争が激しくなっていることが響いた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。