JR四国は8日、2023年度の線区別収支を発表した。岡山県と香川県を結ぶ本四備讃線(瀬戸大橋線、児島―宇多津)を除く全線区で赤字だったが、赤字総額は22年度比で24.6%縮小した。新型コロナウイルスの5類移行と23年5月実施の運賃値上げが寄与した。
全18線区の合計赤字額は22年度比で44億円減り、136億円だった。100円の収入を得るために必要な費用を示す「営業係数」も管内全線の合計で36円改善し、157円だった。ただ、コロナ禍前19年度の155円には至らなかった。
JR四国の担当者は「利用者数はコロナ禍前に戻っておらず(経営は)厳しい」と総括した。
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