JERAの武豊火力発電所では1月に爆発事故が起きた

火力発電大手のJERAは1日、1月に武豊火力発電所(愛知県武豊町)で起きた爆発事故の原因について発表した。バイオマス燃料を扱う機械が適切な位置に設置されておらず、接触する部品の間に摩擦熱が生じて着火したという。6月末までに再発防止策の公表を目指す。

原因を調査したところ、バイオマス燃料を貯蔵施設に投下する機械が適切な位置よりも低い場所に据え付けられていた。そのため、他の部品と接触するようになり、摩擦熱が生じるようになった。少なくとも2回以上爆発が起きたとした。

武豊火力発電所では大量のバイオマス燃料をベルトコンベヤーで高速搬入している。搬入路や燃料の貯蔵施設の粉じん濃度が上がり、燃えやすい環境になっていた。清掃や点検が困難な箇所にも粉じんがたまっていた。

同社のO&M・エンジニアリング技術統括部の石川知生技術部長は「現時点で再稼働の時期などは未定だ」とした上で、「機械が本来の位置にあれば(他の部品との)摩擦は起きなかった」と説明した。

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