コニカミノルタの医療事業は苦戦が続いていた

コニカミノルタは1日、子会社で創薬支援の米インヴィクロについて、医用画像解析の米カリックスサービシズへの売却が4月30日付で完了したと発表した。売却額は1億1500万ドル(約180億円)で、今後追加で最大1500万ドルを受け取る可能性がある。コニカミノルタの2024年3月期と25年3月期の業績に与える影響は精査中としている。

コニカミノルタは17年、当時の為替レートで300億円強でインヴィクロを買収した。ただ、新型コロナウイルス禍などで業績を思うように伸ばせず、インヴィクロを含む「プレシジョンメディシン事業」を非重点領域と位置づけたことで、3月に売却を公表していた。

23年3月期にはプレシジョンメディシン事業などで1000億円を超える減損損失を計上するなど、財務体質の悪化にもつながった。コニカミノルタは全社的に収益改善策を進めており、4月には25年3月末までに世界で2400人規模の人員を削減すると公表している。

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