広島市西区の住宅で、80代の夫婦に薬物を服用させた上で放火し、現金約2600万円を奪ったとして、野村証券社員(当時)の男(29)が強盗殺人未遂の疑いなどで逮捕された事件で、野村証券は6日、社員が顧客宅を訪問する際は事前承認を必要とするルールを設けると発表した。

 同社は「お客様にご迷惑をおかけし深くおわびする」とし、厳格で実効性のある管理運用体制を構築するという。

 野村証券によると、男は事件5日後の8月2日に「顧客の資金を盗んだ」と会社に申告し、同4日に懲戒解雇されていた。

 男は神奈川県葉山町の梶原優星容疑者。広島県警によると、野村証券の営業職だった梶原容疑者は7月28日、夫婦に睡眠作用のある薬物を服用させ、住宅に火をつけて現金約2600万円を奪った疑いがある。県警によると、梶原容疑者は「金はとったが、強盗殺人未遂と放火はしていない」と供述しているという。(根本快)

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