FUJIの五十棲社長は欧州で自動車業界向けロボットが落ち込んでいると話した(6日、名古屋市)

ロボットメーカーのFUJIが6日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比微減の52億円だった。景気が減速している欧州で、自動車業界向けのロボット需要が落ち込んだ。中国ではスマートフォンメーカー向けなどの需要が堅調だったが、利益率の高い欧州事業の落ち込みを補いきれなかった。

売上高は1%増の629億円だった。地域別では、中国が8%の増収だった。中国以外のアジアの売上高も、パソコンやタブレット生産の拡大を背景に9%増えた。欧州は16%の減収だった。独フォルクスワーゲンなど自動車業界の生産低迷が響いた。

営業利益は64億円と2%減った。中国では利益率の低いロボットの販売が多いため、製品構成の変化で利益率が低下した。

25年3月期の業績予想は従来見通しを据え置いた。「上期業績は予想を上回ったが、下期に見込んでいた一部の収益が前倒しで計上された面がある」(五十棲丈二社長)という。

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