ニトリは値下げ販売を強化している

ニトリホールディングスが6日発表した2024年4〜9月期の連結決算は純利益が前年同期比6%増の404億円だった。会社計画(402億円)並みで事前の市場予想平均(QUICKコンセンサス、423億円)は下回った。一部商品の値下げなどで値ごろを感を訴求し、家具販売が好調だった。為替相場は前年同期に比べて円安に推移し、利益を圧迫したものの、増収効果が上回った。

売上高は7%増の4457億円、営業利益は5%増の579億円だった。主力の家具量販店「ニトリ」では一部商品の値下げ販売を強化したほか、猛暑で季節性商品の販売が好調だった。4〜9月の既存店売上高は客数回復がけん引し、前年同期比2.8%のプラスだった。

海外で商品の約9割を生産し輸入する製造小売り(SPA)のため、対ドルで1円円安になると年20億円の減益要因になる。4〜9月期の期中平均レートは1ドル=152円程度と前年同期から約11円の円安だった。

25年3月期の業績予想は据え置いた。売上高で前期比7%増の9600億円、純利益が6%増の920億円を見込む。

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