百貨店などで展開するアパレルの三陽商会は5日、2025年の春〜初夏に投入する商品の展示会を開いた。気温の高い期間が長くなっていることから、5〜7月に投入する夏物の商品生産数を24年比で10%増やす計画を発表した。春物でも短い丈のコートやアウターなど、初夏まで着られる商品を販売する。気候変動による顧客ニーズの変化に対応する。
同社が展開する衣料品ブランド「ポール・スチュアート」や「マッキントッシュロンドン」などの商品を発表した。軽量の素材を使った機能性スーツや、透け感のある「シアー素材」のシャツジャケットなどを展示した。
三陽商会は24年から夏期間を従来より2カ月長くとらえ、5カ月間とする商品投入のスケジュールを設定している。猛暑に対応するほか、次の季節の先取りの購買でなく、シーズンの途中ですぐに使う商品を求める「実需」での購買傾向が高まっていることなども念頭にある。
21年に商品力の向上を目的にブランド横断型の開発委員会を立ち上げた。25年春夏に向けては51企画・86型の商品が同委員会のもとで進行中だという。
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