このうち大手タイヤメーカーのブリヂストンは、空気を入れる必要のないタイヤを新たに開発しました。
タイヤの空気の代わりに耐久性と柔軟性を両立させた特殊な樹脂を使って車体を支えていて、パンクすることがなく、空気圧の調整も必要なくなるということです。
はじめは観光地などで時速20キロ以下で走る車両向けを想定していて、2026年に投入を計画しています。
ブリヂストンでこのタイヤの開発を担当する岩淵芳典部長は「パンクをなくすことは、ユーザーにとって価値がある。車の技術開発も進んでいるが、直接、地面と接しているタイヤも進化が必要だ」と話しています。
一方、「ダンロップ」ブランドのタイヤを製造・販売する住友ゴムは、積雪の少ない地域で、季節を問わず使えるタイヤを10月から販売しています。
水や温度に反応してゴムの固さや強さが変化する独自の技術を使って、低温でもゴムが柔らかくなることで、凍った路面をこれまでよりグリップするということです。
積雪の少ない都道府県では、冬用タイヤ規制のある高速道路でも走行できるとしています。
こうしたタイヤは、ユーザーの利便性の向上につながることも期待され、メーカー各社の間でゴムや素材の特性を生かした技術開発の動きが広がっています。
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