日本ハムが1日発表した2024年4〜9月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比11%減の178億円だった。食肉事業が好調で売上高は伸びたものの、為替差益が減少し、純利益は落ち込んだ。

売上高は5%増の6838億円だった。量販店や外食向けに国産肉の販売数量が増加したほか、豚肉や牛肉の単価が前年比で5〜8%上昇した。オーストラリア産牛肉の日本や米国での販売も増えた。

本業のもうけを示す事業利益は9%増の270億円だった。ハムやベーコンなどを手がける加工事業で品ぞろえを見直し、低収益商品を縮小した。生産効率化も寄与した。ボールパーク事業ではプロ野球・北海道日本ハムファイターズの成績が好調で来場者数が増え、チケットや飲食収入が伸びた。

25年3月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比3%増の1兆3400億円、純利益は固定資産関連の損失などで4%減の270億円を見込む。同日開いた決算記者会見で井川伸久社長は「効果が出始めている構造改革に加え、海外での加工事業拡大などに今まで以上に取り組む」と語った。

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