豊田通商は再生エネ事業を重点分野に位置づける

豊田通商は30日、再生可能エネルギー事業を手がける子会社のテラスエナジー(東京・千代田)を完全子会社化したと発表した。同社株式の15%をソフトバンクグループ(SBG)から取得した。取得額は180億円。同じく完全子会社で国内風力発電最大手のユーラスエナジーホールディングス(同・港)などとの相乗効果を狙う。

テラスエナジーは2011年にSBGの完全子会社「SBエナジー」として設立した。再生エネ由来の電気を電力会社が一定期間、一定価格で買い取る固定価格買い取り制度(FIT)の開始に合わせて太陽光発電所の運営に進出。風力発電や蓄電池事業なども手がけ、稼働中の発電容量は約82万キロワットと一般家庭約40万世帯の年間消費量に相当する。

豊田通商は再生エネ事業を重点分野としており、22年には1850億円でユーラスエナジーHDを完全子会社化した。23年には1020億円をかけてSBGからSBエナジー株85%を取得し、子会社化していた。

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