レーザーテックの2023年7月〜24年3月期の連結純利益は前年同期比2倍の415億円だった。(同社のクリーンルーム)

レーザーテックが30日発表した2023年7月〜24年3月期連結決算は、純利益が前年同期比2倍の415億円だった。同期間として2期連続で過去最高を更新した。半導体の微細化に対応したマスク検査装置などの出荷が順調に進み、為替の円安も追い風となった。

売上高は98%増の1572億円、営業利益は2.1倍の581億円とそれぞれ過去最高となった。生成AI(人工知能)向けの先端半導体や電気自動車(EV)などに使うパワー半導体の需要が拡大し、検査装置の販売や保守サービスが伸びた。

為替の円安も業績を押し上げた。24年6月期の想定為替レートは1ドル=135円だが、23年7月〜24年3月の実勢は1ドル=147円程度だった。

24年1〜3月期の半導体関連装置などの受注高は763億円と23年10〜12月期の2.4倍に膨らんだ。岡林理社長は決算説明会で「半導体デバイスメーカーの設備投資に一定の回復が見られる」と説明した。24年3月末の受注残は3945億円と23年12月末比141億円増えた。

24年6月期の業績見通しは据え置いた。売上高は前期比28%増の1950億円、純利益は6%増の490億円を見込む。

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