アイカ工業は30日、2025年3月期の連結純利益が前期比2%増の155億円と過去最高益を更新する見通しと発表した。工場や店舗向けの床材の販売が国内で伸びるほか、アジアなどでも事業を拡大する。
売上高は6%増の2500億円、営業利益は5%増の265億円を見込む。デジタルトランスフォーメーション(DX)で生産効率も高まるとみる。年間配当は前期から1円増やして113円を予定し、16期連続での増配を目指す。
24年3月期の純利益は前の期比50%増の151億円だった。工場や公共施設向けの床材や壁材が好調だったのに加え、原料価格の下落も寄与した。原料安に伴い製品も販売価格が下がり、売上高は2%減の2366億円だった。
名古屋市内で記者会見した海老原健治社長は円安の影響について「前期は輸入によるマイナスと海外収益によるプラスがほぼ相殺された。今後さらに円安が進むと(マイナスの)影響が出るかもしれない」と話した。
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