トヨタ自動車の豊田章男会長は発明への情熱の継承を強調した(左は静岡県湖西市の影山剛士市長。30日)

静岡県湖西市は30日、地元出身でトヨタグループ創始者の豊田佐吉をたたえる61回目の「顕彰祭」を開いた。出席したトヨタ自動車の豊田章男会長は「発明への情熱こそトヨタグループの原点」とあいさつ。100年前に画期的な「G型自動織機」を開発し、高性能な蓄電池を着想した先進性の継承を強調した。

顕彰祭は佐吉の命日にあたる同日に市が毎年開く。豊田家や親族、地元関係者のほか、近隣に事業所があるグループ企業やサプライヤーなどが出席。同じ遠州(静岡県西部)地域をルーツとしトヨタと提携するスズキの鈴木俊宏社長も参加した。

豊田会長はあいさつで湖西に本拠を置き10月1日に社名変更した電池生産子会社トヨタバッテリーに言及。2期8年を務め12月に退任する影山剛士市長に同社の工場用地や連絡道路の整備などで謝意を示した。

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