決算記者会見に臨む中山大輔社長(30日、能美市)

小松マテーレは30日、約5.5億円を投じ「小松マテーレ第二物流センター」を新設すると発表した。2024年末から年明けにかけて着工し、25年7〜8月の完成を予定する。本社敷地内にある生産工場のそばに倉庫を建て、物流コストや素材の加工までにかかる時間を短縮する狙い。

敷地面積は5500平方メートルで、うち倉庫面積は3300平方メートルを占める。本社からほど近い場所に建設し、加工前の生地を保管する。新施設の建設に伴い、老朽化が進んだ倉庫を取り壊すなど業務効率化を進める。

同日発表した24年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比83%増の16億円だった。製品の価格転嫁が進んだほか、中東向け民族衣装である「トーブ」に加え北米など国内外でファッション需要が好調だった。

売上高は8%増の191億円、営業利益は58%増の11億円だった。記者会見に臨んだ中山大輔社長は「新商品の導入や加工ロスの削減が進んでいる。今後も民族衣装やラグジュアリー分野などを引き続き加速させたい」と述べた。

合わせて10億円を上限とする自社株買いも発表した。発行済み株式総数(自己株式を除く)の3%に相当する130万株を上限に買い付ける。取得期間は11月1日から25年10月31日まで。取得目的は「資本効率の向上と株主への一層の利益還元を図る」としている。

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