福井県独自のコンビニエンスストア「オレンジBOX(ボックス、通称オレボ)」を運営する大津屋(福井市)は11月1日、市内の同店に併設するピザハットを開く。同社がフランチャイズチェーン(FC)として運営し、オレボへの来店を期待する。
オレボの「フェニックス店」の敷地内で「ピザハット田原町店」を開く。同社は2023年9月にもオレボ高木中央店(同市)内にピザハット県内1号店を出しており、今回の田原町店は2店舗目となる。宅配ピザは広告で購買意欲が高まりやすく、複数店展開した方が広告効果を回収しやすいとみて2号店開業を決めた。
村田岳本部長は「ピザ店であれば酒などの飲み物はオレボで買うという来店パターンを狙える」と話す。オレボは客数増を目指した店舗戦略を進めており、来店動機を増やせるピザ店の併設は相乗効果があると見込む。1号店を併設したオレボ高木中央店は売り上げが5%ほど増えたという。
ピザ店は宅配事業のノウハウを蓄積できるという利点もある。コンビニ大手ではセブンイレブンやローソンが相次いで宅配サービスを強化し、1店舗あたり売上高の押し上げを狙っている。オレボも宅配事業を手掛け、今後の潜在需要をうかがう。
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