キノコ大手のホクトは30日、上田第一きのこセンター(長野県上田市)で火災が発生したと発表した。29日の午後8時30分ごろに出火し、30日午後4時時点では鎮火していない。工場に従業員はいない時間帯であり、けが人の可能性はないとしている。
ブナシメジを生産する上田第一きのこセンターの2棟のうち、トウモロコシの芯を粉砕したコーンコブミールなどを使った培地を瓶に詰める工程などを担う作業棟から火が出た。同社によると、もう1棟のキノコを育てる培養棟に火が燃え移る可能性は現状で低いという。
同社のブナシメジ生産拠点は国内に15あり、年間生産量は合わせて約4万トン。上田第一きのこセンターの生産量は年間3000トンで全体の約7%に当たる。広報担当者は過去に工場が浸水被害を受けた例などから見ても、工場再開には半年〜1年かかると話す。
他のブナシメジ生産拠点14カ所で増産をかけ、キノコの需要が拡大する秋冬に対応する考えだ。
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