経営破綻した船井電機(大阪府大東市)を巡り、2021年に出版社に買収されて以降、約300億円が流出していたことが30日、関係者への取材で分かった。破産申請時点で117億円超の債務超過に陥っているほか、33億円の簿外債務の存在も判明した。  破産申立書などによると、船井電機は債権者524人に対し、簿価で約474億円の負債を抱えている。破産申立人は創業家の関係者で取締役の男性。企業が申立人となるのが一般的だが、企業として意思決定が困難な場合に取締役などが単独で申し立てる「準自己破産」の手続きだった。


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