出前館は29日、マルウエア(悪意あるプログラム)に感染し、料理宅配サービスを一時停止していたことを明らかにした。注文などを管理するサーバーに高負荷がかかったことから26日午後にサービスを停止した。マルウエアを削除しセキュリティーを高めたうえで、29日午後に再開した。「顧客情報の流出はない」(同社)という。
サーバーの負荷が高まったのは暗号資産(仮想通貨)をひそかにマイニング(採掘)するマルウエアに感染したことが原因だったという。システム障害による1日程度のサービス停止はこれまでもあったが、3日間にわたり停止するのは確認がとれる2020年以降では初めてとなる。同社は「感染経路は確認済みだが、詳細は保安上、明かせない」としている。
同社では25日午後8時ごろに一部のサーバーで負荷が高くなったことからサービスを一旦停止。負荷の高まっているサーバーをネットワークから切り離し、同日中にサービスを再開した。ただ、26日午後2時半ごろから別のサーバーで負荷が高まり、サービスを再び止めた。セキュリティーを高めて、29日午後5時台にサービスを再開していた。
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