オービックが29日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比13%増の320億円だった。同期間では4年連続で最高益だった。大手企業を中心にデジタル改革の動きを捉えて、主力の統合基幹業務システム(ERP)が伸びた。

売上高は7%増の591億円、営業利益は9%増の386億円だった。システムインテグレーション(SI)事業の売上高は3%増の248億円だった。ERPを新たに導入する企業のほか、老朽化した他社システムから乗り換える企業の需要を取り込んだ。売上高1000億円を超える企業への営業に注力しており、1件あたりの契約単価が上がった。

新規契約した案件の利用料収入が中心となるシステムサポート(SS)事業は顧客の増加に伴って12%の増収だった。

SI事業の受注高は251億円と3%増えた。同日の決算記者会見で橘昇一社長は「足元では大手企業中心に受注が積み上がっており、先行きは明るい」と話した。

25年3月期の連結業績予想は据え置いた。売上高は前期比10%増の1228億円、純利益は9%増の630億円を見込む。

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