小糸製作所は完成車メーカーの減産の影響で25年3月期業績を下方修正した

小糸製作所は29日、2025年3月期の連結純利益が前期比24%減の310億円になる見通しだと発表した。従来予想から60億円下方修正した。トヨタ自動車などの認証不正問題を受け、主力の車用照明機器の生産や出荷が落ち込む。日本車メーカーの中国市場の苦戦を受け、同地域の販売も伸び悩む。

下方修正は今期2度目で、市場予想の平均(QUICKコンセンサス、364億円)も下回った。大嶽孝仁専務執行役員は「下期(24年10月〜25年3月)は数量が回復してくる」とし、不正の影響は一段落するとした。

売上高は4%減の9120億円、営業利益は23%減の430億円となる見通し。それぞれ従来予想を165億円、60億円引き下げた。「型式指定」を巡る不正や台風による生産停止などで完成車メーカーが減産したため、販売量が想定に届かない。

同日発表した24年4〜9月期の連結決算は売上高が前年同期比5%減の4440億円、純利益は56%減の112億円だった。ホンダや日産自動車など日本車の販売台数が中国で落ち込んだ影響を受けた。タイやインドネシアなどでは金利の高止まりを受け、ローンで車を購入する消費者の購買意欲が低迷した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。