中国ではデザイン性の高い文具を展開している(7月、上海市で開かれた販売イベント)

コクヨは28日、2024年12月期通期の連結営業利益が前期比10%減の215億円になる見通しだと発表した。従来予想は3%増の245億円だったが一転、減益となる。主力のオフィス家具や文具で中国の市況悪化の影響を受ける。政策保有株の売却などを進めるため、純利益は12%増の214億円とした従来予想を据え置いた。

売上高は3%増の3380億円になる見込みで、8%増の3550億円としていた従来予想を170億円下方修正した。文具などを手掛けるステーショナリー事業では、中国市況の悪化に加えてインドで現地企業の台頭による競争激化などが響く。

コクヨが同日発表した1〜9月期の連結決算は売上高が前年同期比1%増の2515億円、純利益が10%増の163億円だった。営業利益は海外事業の不調で11%減の175億円だったものの、1〜6月期に計上した愛知県の遊休地の売却益などが利益を押し上げ最終増益を確保した。

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