記者会見する中野義久社長(28日、名古屋市内)

食品スーパーのヤマナカが28日に発表した2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比41%減の1億4200万円だった。人件費や光熱費といった販管費の増加が響いた。台風や地震の影響で備蓄用品が伸びた一方で、季節商品が伸び悩んだ。

ヤマナカの既存店の客単価は横ばいにとどまった

売上高にあたる営業収益は前年同期比2%減の425億円だった。物価上昇などで節約志向が高まり、既存店の客単価は前年同期比99.8%にとどまった。客数も98.7%に落ち込んだ。同日、名古屋市内で開いた記者会見で中野義久社長は「いろんな手を打たなければいけなかった」と振り返った。

通期の業績予想は据え置いた。営業収益は前期から微減の860億円、純利益は70%増の8億円を見込む。中野社長は「全社を挙げて強みを生かした様々な企画を準備している。企画を通して集客を図り、挽回したい」と強調した。店舗でのイベントや、グループが運営するスポーツクラブとの連携を進める方針だ。

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